2024年2月に長らく続いたゼロ金利政策から金利のある日本になり早くも1年が過ぎようとしています。
2025年1月から変動金利は1年足らずで0.5%上昇し、家賃の値上げも最近では当たり前になっています。
そうした中、賃貸の方は持ち家を買った方が良いのか?悩んでいる方も多いはず。
一括で購入できるに越したことはないですが、大半の方は住宅ローンを利用しますよね。
そんな持ち家を考えている方はどちらが良いのか?考える参考材料になると幸いです。
- 持ち家と賃貸のメリット、デメリットがわかる
- これから購入した方が良いのか?私の個人的な展望
- 持ち家と賃貸論争に結論はない
持ち家と賃貸どっちがお得なの?と派閥が分かれるところですが
先に結論をお伝えすると、その答えは住宅ローンを支払い終わるまでわかりません!
なぜなら、住宅ローンを払い終えた段階で賃貸のままが良かったのか、持ち家を購入してよかったかが計算出来るかです。
持ち家はローンの支払い以外にも色々と諸費用や固定資産税、修繕積立金など色々とお金がかかります。
未来を予知できる人はいないので、まずは改めて持ち家のメリット、デメリットを考えてみましょう。
(賃貸のメリット、デメリットは持ち家の逆になりますので、省略します。)

持ち家のメリット
持ち家のメリットは購入した物件が資産になるという点です。(正確にはローンを支払い終えるまでは違いますが)
家賃を払う感覚でローンを返済するしている方がいますがお金の流れとしては、不動産投資をしていることになります。
昨今のインフレの影響で住宅価格は上がり続けていますので、購入した金額以上で売却できる可能性もあります。
最近売却されたリセールバリューのある家は、固定資産税やマンション管理費、購入時の手数料などを考えても得した方が多そうです。
また住宅ローン控除(ローン減税)を利用することが出来るので、購入から13年間は所得税や住民税の控除を受けることが出来ます。
住宅ローン控除を知りたい方は、以下の記事も是非参考にしてみてくださいね。
新築でしたら予めドアの種類や色、床の色、キッチン周りの設備など自分の好きなものを選ぶことが出来るので、実際に住むと思い通りの状況となっているので、とても気分よく生活できるのではないでしょうか。
また、壁紙の色を変えたいや設備をこっちに変更したいとなった時も、持ち家ならばカスタマイズが可能です。
最近は高齢者になると賃貸物件を貸し渋られたという話もあって、ローンを支払い終えた家に住み続けることが出来るのはとても精神衛生上良いですね。
持ち家のデメリット
持ち家のデメリットは、まず自由に引っ越しが出来ないことでしょう。
購入後、マンションのトラブルで一番多いのは近隣の騒音問題でしょう。
相手が賃貸で出ていけば問題ないですが購入している場合は、問題が長引くことも。
トラブルが発生すると精神衛生上、快適に過ごすことが出来ないですよね。
また、お金の面では住宅ローン控除(ローン減税)を利用できる一方で毎年の固定資産税を支払う必要があります。
あとはマンションですと修繕積立金がかかる点です。
昨今の物価高騰で、建材や人件費も高騰しているので修繕積立金も計画されている金額よりも高額になる可能性が高いです。
- 持ち家はカスタマイズが可能で、リフォームが出来る
- 住宅ローン控除(ローン減税)が利用出来るので、13年目までは一定の税金が戻ってくる
- 一方、簡単に引っ越しが出来ないのでトラブル発生時は大変な思いをする可能性もある
- 固定資産税の支払い、マンションは修繕積立金が今後、家計の重しになる可能性がある
| 持ち家 | 賃貸 | |
| 居住費 | ローン(マンションは修繕積立金) | 家賃 |
| 税金 | ローン減税を利用できるが、固定資産税がかかる | なし |
| リフォーム | カスタマイズ可能 | オーナーと相談が必要 |
| 資産 | 資産となり売却可能 | 資産にならない |
| トラブル発生時 | 長期化する可能性あり | 最悪引っ越すことが可能 |
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金利上昇が始まった2025年。これから金利はさらにドンドン上がっていくのが心配。
住宅ローンは変動金利より固定を選ぶ人が増えているようですが、未来は誰にも分からないのでどちらが正解だったかは数十年後に分かることです。
昔に比べれば上がったとはいえ、それでも2025年10月でも新規借り入れの変動金利は1%に届いていない状況。
どうせ家を買うなら、変動金利もまだ安いし固定金利もフラット35なら2%を切る状況だから今しかない!
と思う方もいると思いますが、居住地が限定的でない方は、少し待った方が良いと個人的には考えます。
インフレで物価高騰している昨今、生活するだけでもやっとという方が増えてきています。
変動金利でローン返済している家庭は2025年現在7割~8割で、0.5%金利が上がる前は家賃分でローン返済できていたのに、利息が増えて家賃以上の支払いとなり支払えなくなる家庭も少なからず出てきそう。
これから政策金利がまだ上がるような状況ですので、支払いが滞り家を売却しなくてはならなくなる家庭が増えるのではないかと考えています。
もしも親身になってくれる銀行があるのなら利息だけ払ってくださいということで、しばらくは耐えられるかもしれませんが、これから徐々に給料が上がって景気が良くなるとは考えにくい経済状況。
任意売却が出来なければ、競売にかけられると更に安く売られる可能性もあり、例えば元々3000万円で売っていた物件が、築浅物件なのに半額の1500万円で購入できるなんて事も起こり得るのです。
以上の理由で、個人的には少し待った方が良いのではないかと思います。
絶対にこの地域で!とこだわりがある方は売却物件が出てこない可能性もあるので悩ましい点もあります。
冒頭にもお伝えしましたが未来は誰にも分らないので、今買った方が良い未来もあると思います。
世界情勢が不安定な今の時代、住宅購入を決断するにはとても勇気のいることだと思います。
今買うべきか?長期にわたる住宅ローンを支払うことが出来るのか?
色々なシミュレーションをしてからでも遅くないのでしっかり未来を想定してから購入しましょう。

ココア好き
ローンを支払っている方も賃貸の方も住居費の支払いが徐々に重荷になっている、住みにくい経済状況。
みなさんがお金を気にせず生きていける世の中になると良いですね。
