夢のマイホームなんて言葉はもう数十年前からある言葉ですよね。

マイホームを買うと2025年時点の今、住宅ローン控除があるからお得に購入できる!

という事で、思い切って住宅購入した人も多いはず。

しかし、この住宅ローン控除を間違った認識をしている人が多いようで、ローン控除を受けてから「あれ?思ったほど控除されてないな…」と思っている方がいるんですよね。

今回は住宅ローン控除の全貌をお伝えします!


この記事を読んでわかること
  • 住宅ローン控除(ローン減税)とは
  • 例を見てどれくらい控除を受けることが出来るのか
  • なぜ思ったほど控除されていないのか

住宅ローン控除(ローン減税)とは

住宅を購入しようとする際に、住宅を売りたい営業の方から「住宅ローン控除が利用できるので税金が抑えられますよ」と言われ、どうせ買うならお得だと思い賃貸から住宅購入を検討される方も多いはず。

住宅ローン控除は、消費税が10%となり住宅購入件数が減ることが無いよう、政府が実施している経済政策です。

1000万円でも消費税は100万円なので庶民にとっては大きな額ですからね。

昔は年末のローン残高の1%の所得税+所得税で引ききれなかった金額は、住民税から最大13万6500円を10年間減税してくれていました。

2025年現在は0.7%となり、住民税も最大9万7500円と減額されましたが、13年まで期間は3年延長されています。

マンション

どれくらい控除を受けられるのか?

実際に数字を見た方が分かりやすいですので、架空の方が以下の条件でローンを組んだとします。

例)年収500万円 ローン金額:3000万円 35年返済 金利1% 住民税を控除できる場合

返済年ローン残高控除額
1年目2928万円20万5000円
2年目2855万円19万9000円
3年目2781万円19万4000円
4年目2707万円18万9000円
5年目2632万円18万4000円
6年目2557万円17万9000円
7年目2480万円17万4000円
8年目2403万円16万8000円
9年目2325万円16万2000円
10年目2247万円15万7000円
11年目2167万円15万1000円
12年目2087万円14万6000円
13年目2006万円14万0000円

10年間で約225万円の控除となります。

年収500万でしたら所得税が大体13万円くらいですので、1年目は引ききれなかった75000円が住民税から控除されることになります。


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何故、思ったほど控除額が少なく感じてしまうのか?

では、例えば年収400万円の方が3100万円の住宅ローンを組んだ場合はどうでしょうか。

ローンを払い続けて1年経過し、年末残高が3000万円になったとします。

そうすると年末残高の0.7%は21万円となります。

年末調整で所得税は控除なしで大体8万4000円くらいとなります。

差し引きすると12万6000円となりますので、そこから住民税分が引かれることになりますが引かれる金額は課税所得金額(所得金額から控除金額を引いた金額)の5%、最大でも9万7500円となるので住宅ローン控除される金額は最大分引かれたと仮定しても21万ー12万6000円ー9万7500円なので28500円余ります。

21万円の控除があると思っていても、結局18万1500円しか控除されなかったということになります。

以上のことより、年収によっては控除されると思っていた金額より少ない金額となってしまうことがあります。

皆さん各個人の年収とそこからの控除額はそれぞれ違いますので、ご自分の金額で計算してみてどれぐらい控除されるのかを確認しておかないと思った金額と違う!となりますので、ご注意ください。

まとめ
  • 住宅ローン控除(ローン減税)は年末残高の0.7%13年間、所得税と住民税から控除される
  • 年収によっては、ローン控除される金額が年末残高の0.7%より少なくなる場合がある
  • 事前にシミュレーションしておき、どれだけ控除されるのかを知っておくこと

ココア好き

住宅ローン控除は住宅購入する際、とても助かる税制制度です。

2026年(令和8年)からは、現時点で控除がなくなる可能性もありますので、最新の情報を入手しましょう!