2025年変動金利で住宅ローンを組んでいる方は7割~8割にも上ります。

住宅ローンサービスを提供している会社によっては、5年毎に返済金額を見直し、急激な金利上昇の場合でも返済金額は125%までしか増えることが無い、5年ルール(125%ルール)というものが適用されていることがあります。

2024年までは金利が上がることが無かったので、気にする必要はなかったですが、金利が上昇し始めた2025年からは、このようなルールの仕組みはしっかりと把握しておいた方が良いです。

今後の返済額に備えて、しっかり理解しておきましょう!

この記事を読んでわかること
  • 5年ルール(125%ルール)とはどういうルールなのか
  • 5年ルールをシミュレーションしてどのような変化があるのか
  • 5年ルールの対処方法

5年ルール(125%ルール)とはどういうルールなの?

  • 月々のローン支払い金額が5年間変わらない
  • 5年後に金利が上昇していても125%以上の支払い金額にはならない

例えば月々10万円の支払いをしていたとします。

5年後のに金利が上がって13万円支払う必要があったとしても125%ルールがあるので12万5000円となります。

ここで注意が必要なのは、13万円が12万5000円になっているからといって、5000円は払わなくて良くなったと勘違いしてしまう点です。

払わなくなって良くなったのではなくて月5000円は未払い利息となりますので、5年後の返済額見直しタイミングで未払い利息を支払う必要が出てきます。

それまでに金利が下がって125%ルールの範囲内に収まれば良いですが、さらに金利が上がって125%ルールを超えることになると更なる未払い利息が増えてしまいます。


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5年ルールをシミュレーションしてどのような変化があるのか?

では、実際に支払い金額にどのような変化があるのか確認してみましょう。

例)3000万円 35年 月々84,685円 年利1% 1年ずつ0.25%上昇した場合の支払い額

125%ルールなし125%ルールあり
1年後88,129円(元金57,629円)
     (利息30,500円)
84,685円
2年後91,561円(元金55,830円)
     (利息35,731円)
84,685円
3年後94,975円(元金54,273円)
     (利息40,702円)
84,685円
4年後98,365円(元金52,942円)
     (利息45,423円)
84,685円
見直し後101,725円(元金51,827円)
     (利息49,898円)
103,341円(元金52,650円)
     (利息50,691円)
残債26,560,852円26,982,750円

125%ルールがない場合、1年毎に0.25%ずつ金利が上がると大体月3000円ずつ支払いが多くなります。

125%ルールがある場合は5年目までは月々の支払金額は変わりませんが、見直し後には10万3341円となり支払いが月2万円増え、更に残債もルールがない場合よりも多くなってしまいます

今回のシミュレーションの場合の125%は10万5856円ですので、ギリギリ125%に届かないので未払い利息はありませんが、これ以上の金利上昇があると未払い利息が発生します。

5年ルールの対処方法

5年ルールがあることで金利が上がっても支払い金額は変わらないですが、減るはずの元金部分が利息に充てられてしまい元金が減らないことになってしまいます。

支払う余力はあるのに元金が減らず利息が多くなるのはとても勿体ないですよね。

その対処方法として、金利上昇で月々払う予定だった元金部分を積み立てておき

1年毎に差額を繰上返済することで元金部分を減らすことが出来ます。

繰上返済に手数料がかかる場合は年単位で、手数料がかからなければ毎月でも良いでしょう。

金利上昇場面では少しでも元金を減らしておくことで、トータルの利息を減らすことが出来ます。

繰上返済に関しては、以下の記事も参考にしてください。

ココア好き

これからの金利上昇が見込まれる時代です。

固定金利よりも変動金利を選んだからこそしっかり

お金の流れを把握して、少しでも利息を減らしましょう。